営業・設計・現場監督、すべてを1人で担当する理由。

工務店やハウスメーカーに足を運んだことのある人なら、営業がいて、設計士がいて、現場監督がいる、そんな分業体制にもとくに疑問を感じないだろう。しかし、大船住研では営業も設計も現場監督も、一人の人間が担当する。なぜ、大船住研はこのような一人三役の一貫体制になったのか?
社歴20年のベテラン社員、皆川正喜の、これまでの経験にその答えがあった。

二世帯住宅が難しいワケ。奥様と若奥様のいるキッチン。

二世帯住宅の設計が難しいのは、主役となる家族が多いからだ。
二世帯住宅を建てたS様の場合はキッチンの設計に奮闘した。キッチンを設計しようとするとき、まず考えるのは奥様のこと。二世帯住宅の場合はひとつのキッチンでふたりの主役のことを考える。このときの主役は、小柄な奥様と、背が高い若奥様のふたり。

まず苦労したのは流し台の高さだ。“5センチ刻み”で用意されている標準規格では、15センチも身長差があるふたりに合う高さは決められなかった。「標準なんてあってないようなもの。」と皆川は言う。
実際に体感してもらいながら高さを決めるために、奥様方に「ショールーム」まで足を運んでいただいた。高さだけでなく奥行きもある流し台。5ミリ単位で流し台の高さを調節しながら、実際に手を伸ばしたりして、奥様と若奥様ふたりともが“しっくり”くる高さを決めた。 83.5センチ。規格どおりの5センチ刻みでは作ることのできなかった高さだった。

レンジフードと換気扇、これも一筋縄ではいかない問題があった。通常、換気扇のスイッチはレンジフードの上についている。しかし、スイッチを奥様が手の届く位置に下げると若奥様はレンジフードに頭をぶつけてしまう。かといって、背の高い若奥様の身長に合わせると、奥様は手が届かない。
そこで、大工とも相談してレンジフードの上ではなく、壁にスイッチを埋め込む形を提案した。これで、部屋の電気をつけるように、背伸びをしなくてもキッチンの換気扇をつけることができるようになった。

流し台の高さ、換気扇のスイッチ。どちらも標準では決められない、家族にとっての心地よい設計がある。実際に体感できたことをとても喜んでくれて、安心してくれたS様。「使い勝手がいいです。」と言ってくれた。そんなS様の顔を見れば、その手間をかけて本当によかったということが、解る。

悪いことも隠さず伝える。それが、本当の正直。

以前皆川が担当したN様邸の新築物件。本契約が済み、役所の設計審査も通過、着々と施工が進んでいた。そんな折、現場監督として現場に足を運んだ皆川は、設計書を片手にある問題に気がついた。

屋根の傾斜設計がおかしい。この角度設定のままでは、隣接する家の日当りを遮ってしまう可能性がある。しかし、お客様も、役所の人間も気づいていないことだった。あくまでも可能性。審査が済んでいるのだから、このまま施工しても法的な問題はない。設計を修正するか、しないか?お客様も早い竣工を望むかもしれない。皆川は悩んだ。

しかし、そのとき皆川の頭によぎったのは、N様ご家族の未来の場面だ。
家が完成して、N様が住み始める。もし、隣にN様邸ができたことで日が当たらなくなる家があったらどうなるだろう?住まいのことでご近所との関係性がこじれるようなことがあってはならない。そうなってしまったときに、苦情を受け、辛い思いをしてしまうのは他でもない、N様一家だ。そう思った瞬間、たとえ時間がかかったとしても屋根を修正させてもらおう、と決意した。

皆川は、ご納得いただけるまで頭を下げる覚悟をしていた。N様に「屋根の設計を変更させてほしい」と伝える。N様ははじめ「一度決めた設計を、なぜ変えねばならないのか」と、おっしゃった。当然の疑問だ。しかし、家族の未来を考えたうえでの皆川の言葉が、お客様にも伝わったのだろう。屋根の設計を修正することが、決まった。

いざ再工事がはじまり、大船住研の社員総出で屋根に登った。現場の大工にも頭を下げた。納得して信頼してくれたお客様のために、少しでも早く施工が進められるように、やれることはみんなでやる。屋根は近隣の日当たりを考えてつくり直され、その後の施工も滞りなく進み、N様邸は無事に竣工を迎えることができた。

もし、スピードを優先して修正前の設計で完成してしまっていたら?早く完成したことに、お客様は喜ぶかもしれない。しかし、皆川の心の不安はずっと拭えなかっただろう。いいことをお客様に伝えるのは簡単なことだけれど、よくないことこそ正直に伝える。家づくりをする以上、お客様の“これからの生活”にも責任がある、と皆川は言う。

N様がいまだに、困りごとがあれば皆川に相談をするのは、皆川のそんな想いが伝わったからではないだろうか。

お風呂リフォームで銭湯フリークになったお客様。

汚れを洗い流し日々の疲れを癒してくれる、お風呂。そんな癒しの場も家族の生活と共に古くなり、いつかお役御免の日がくる。T様宅のお風呂も、新築で施工してから幾年月が経ち、そろそろ新しくリフォームするべき時期がきた。

T様のお風呂リフォームを担当した皆川は、施工プランの提案と同時に1枚の紙を手渡した。「よろしければこちらお使いください。」 それは、地元をよく知る皆川が、近所のお風呂屋さんや銭湯をピックアップした手書きの「お風呂マップ」だった。

「お風呂をリフォームをしている間、T家の家族はご自宅では入浴できない。」
そんな“施工中の家族の生活”も考える。それが皆川の、大船住研の考え方だ。

お風呂のリフォーム中、皆川のお風呂マップで初めて近所の銭湯に足を運んだT様。
「銭湯もいいもんだね」と喜んでくださった笑顔に、皆川の心もあたたまる。
施工が完了し、家に新しいお風呂ができあがった後もT様は時折、銭湯めぐりをしているそうだ。

答えはいつも、現場にある。

営業、設計、施工監理を分業している他社を批判するつもりは毛頭ない。分業することのメリットもある。営業マンは営業のプロとして、設計士は設計のプロとして、それぞれの専門性を活かすことができるから。でも、大船住研が考える“その人らしい家を建てるために必要なこと”、それを追求していった結果、営業・設計・現場監督、すべてを同じ人間が担当することが必然だった。

新築も、リフォームも、常にお客様の要望をお伺いしてからプランをつくる。どんな家も簡単な案件なんてない。お客様の要望をプランに取り入れるために「こういう施工は可能なのかな?」と悩む。例えば「ここにコンセントを増やしたい」「お風呂にこのタイルを貼りたい」と。お客様のいろいろなご要望をかなえる為には、施工できるかどうかがすぐに分かる事が大切になる。施工を司どる私達は、お客様からのどんなご要望も形にできる。ひいてはそれが設計力、提案力の源となるのだ。お客様と打ち合わせた内容を工事に反映するのは自分。いきちがいのないスムーズな工事ができるのも、一貫して担当しているからこそだ。

お客様と膝を突き合わせているからこそ感じる“お客様の想い”があって、現場を知っているからこそできる設計の提案がある。ありきたりかもしれないけれど、お客様からの「ありがとう」が一番うれしい。営業、設計、現場監督、すべてを1人で担当する、これが大船住研の一貫体制の理由だ。

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